Pete's Supports

2019.10.11 Friday

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    Pete’s Supports」

    10月7日、ブルワリーでタンクの掃除をしていると、
    表のドア前で人影が。 

    彼は、アメリカのクラフトビールシーンを築きあ挙げてきたキーマンの一人。Pete’s Brewing Companyの創始者、Pete Slosberg氏だった。



     その2日前。長野県、松本市で開催されたInternational Beer Cupでお会いしたのがきっかけだった。同じテーブルで審査するということもなく、お話の機会もなかったのだが、一人の審査員から「ビーター氏が大阪にこの後訪問する予定らしい。どこかお勧めはあるかい?」大阪に来たいという方には勿論、大阪の良いところをお勧めしたい。地元魂は大事にしている。
     その流れで大阪の名所などをご紹介した。(今回は天神橋筋商店街!!)
     その後で、私の元にご挨拶にいらして下さった、という流れだ。

     たまたま醸造所は私一人。タンク洗浄しながら、ピーターご夫婦に私達のビールをティスティングして頂いた。
    ピーターは目を見張った。

    P:「これは、ここで造っているのかい??」

    和:「はいそうです。私達はまだ今年始まったばかりの新しい醸造所。日本では醸造技術を体得するための学校のような機関もありません。法律で自家醸造も禁止されている中、私達の様な造り手は学ぶところがないんです。それでも、(貴方がもちろん知ってい)るBrewers Association(アメリカ醸造協会)の著書を読んで私達は醸造をしているんです」

    P:「信じられない。このビールの様な綺麗で基本的(※モルト・ホップ・水・酵母でできるビール)なビールは今、アメリカでもなかなか見つからないよ。ホップ爆弾とフルーツの混ざったのばかりだ。こういうビールが恋しいね。」

    和「私達は歴史も重んじ、新しいものも取り入れる努力をしています。日本の古い言葉で古きを温め新しきを知るという言葉あります。どちらも大事と考えているのです」

     そんなやり取りから、打ち解け、様々な話をしてくださいました。

     彼の生み出した場メリカンブラウンエールの話、アメリカクラフトビールシーンの初期の初期の話。現代ビールへの所感。周りの若者に慕われるあまりのちょっと困ってる話も。

     

     「貴重」と思う、鳥肌の立つような瞬間を体感することがあるんです。今回もそう。

    穏やかな話し方のスピード、トーン、目の温かさ。

    何かを築き上げてきた方にしか感じない広い広いクリーンでストレートな世界が見えるんです。その生き様に。乗り越えてきたハードルが物語り、その上にあるクリーンな世界。

    ピーター氏にもそれを感じました。

     

     素晴らしいひと時をシェアさせていただきました。こんなことがあるのですね。

    今度はアメリカに来い、とのことでしたので、ぜひまたその時に。私がシェアできるものを携えていこう。

     壁に描いていただいた言葉。

     到底似つかわしくないけど。「遊び心を忘れんな!」くらいに受け取っておきます。



    「Pete’s Supports」お土産に頂いたビール。それでも、今回の彼から頂いた様々な言葉はわつぃのこれからの人生をまた支えるものばかりでした。ビールより、そちらがまさに「Pete’s Supports」やな、と感じました。